栃木でトレイルランはじめました

栃木のトレイルランルートやちょっとマイナーな山について、書いていきます。

スパトレイル参戦記

一昨日は、スパトレイルでした。

コース、トレイル、エイドのホスピタリティ・食事、地元の方の応援、山岳会、消防団、ボランティアの方々、参加した方、そして、仲間2人、本当に最高でした。感謝です。

 

昨日今日は疲労で歩くのもやっとですが、頭は多幸感にあふれております。

 

今回は、そんな最高だったスパトレイルについて書こうと思います。

尚、スパトレイルへの準備や経緯に関しては、この一個前の記事に書いてあります。お時間がありましたら、そちらもご覧ください。

 

trailrun-tochigi.hatenablog.com

前日

今回、仲間2人と一緒に参加となり、宿を男三人でとりました。

前日は、栃木からA君の運転で、受付のある中之条町体育館へ。

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無事受付を終了しました。参加賞は、粉飴、粉飴ジェル、粉飴専用ボトル、地元のお米、地元の水、Tシャツをもらいました。

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宿は、沢渡温泉の住吉屋さんでした。川辺の静かなところで、お食事もついて5300円とリーズナブルなお値段でした。

到着して、大会が待ちきれなくて、三人で宿周辺をラン。

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夜は、男三人で食事をとり、パッキングしたり、トレラントークをしたり、風呂に入ったり、さながら修学旅行みたいでとても楽しいひと時となりました。

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8時ごろに就寝。寝付けないと心配してましたが、10分ほどで入眠してしまいました。

 

起床~スタート前

2時に起床。歯磨きや食事やら朝のルーティンをこなし、テーピングとワセリンを塗りました。今回は、後脛骨筋炎予防のテーピング、攣り防止のハムストリングスへのテーピング、ニーダッシュをしました。

「ニーダッシュ貼るから、今日は余裕かな」

とほか二人をけん制しつつ、用意をして、宿を後に3時半前に会場行きのバスへ移動。

 

会場に到着。

記念撮影やトイレを澄まし、スタートに立ちました。

 

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鏑木さんと松本さんの楽しい、前説?を聞きながら、緊張を押し殺して、スタートを待ちました。(心拍はすでに102)

 

スタート~給水所万沢線峠

スタートの号砲が鳴り、ゆったりとスタート。鏑木さんともハイタッチ!

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給水所までは、温泉街の登りと緩やかな林道登り。いわゆる走れるのぼり。四万温泉街の旅館の人や地元の人に応援されるため、走りだしたくなってしまいます。また、林道区間も気持ち良い森林で、朝の心地よさを感じられました。

今回作戦として、前半はオーバーペースにならない事を念頭に走りました。

という事で、ここでは思い切りを下げました。心拍も150まで上げないように慎重に走りました。結果、ひたすらぬかされる苦行。「本当にこのペースで制限時間に間に合うのか」と思いました。正直、30㎞のレースでは前半とばすので、抜かれても数名なので、本当に焦りました。

給水所到着時点の順位は、558位と後半の順位でした。

給水所では水を給水し、トイレ(小)をすませましたが、ここでは5分~10分?くらいトイレ渋滞に巻き込まれました。これは想定外でしたが、今思えはある意味休憩になってよかったのでは?と思います。

 

給水所万沢線峠~A1野反湖パークランド和光原

給水所を後にし、まず林道のくだりが5kmほど続きます。未舗装路もあり、わりと走れてしまうトレイル。くだりが終わると、次は林道の登り返し。ここも、走れるか走れないかと言う傾斜です。A1野反湖パークランドまでは、延々と上ったり下ったり、走れるんだか、走れないんだかわからないところを進みます。

ここでも、オーバーペースにならない様に慎重に走りました。特に、下りは知らず知らずのうちにペースアップしてしまうため、ウォッチとにらめっこしながら、走りました。登り区間は、歩きを積極的に取り入れ、あまり足を使わないようにしました

その代償として、相変わらず抜かれ続けてしまい、A1野反湖パークランド和光原では順位を、655位に落としてしまいました。A1野反湖パークランドでは、アンパンやバナナ、オレンジを頬張り、スポーツドリンクを1L補給し、トイレをすましました。ここでもトイレは2~3分渋滞してました。

正直、ここまでくると精神的にきつかったけど、身体的には元気でここから怒涛のごぼう抜き祭りが開催となりました。

 

A1野反湖パークランド和光原~A2野反湖キャンプ場管理事務所

A1後、すぐにトレイルIN。これぞやっとトレイルランニングだっていう、走りやすく気持ちよい、シングルトラックを下ります。下りきって、渡渉がありました。

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その後も、走りやすいシングルトラックがありました。13㎞を過ぎたあたりで、急登ではないけどトレイルの登りが始まります。ときどきちょっと、下りもありますが野反湖までは基本的には、登りです。野反湖にでると、気持ち良い景色が広がり、フォトジェニックなスポットです。加えて、観光客や登山者も多く、声を掛けられては元気をもらえます。野反湖から、A2野反湖キャンプ場管理事務所までは、ほぼフラットなシングルトラックです。

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A2野反湖キャンプ場までは、とにかく足を使わないように慎重に行っておりました。くだりは、常に集団に入っており、落ちてきた人を抜くことはあっても抜かれることはなくってきました。登りも、ほぼノンストップで、ゆったりペースを貫きながら歩き通し、それでも抜くことは可能でした。野反湖周辺のフラット区間では、走り通せ気持ちよくA2に到着...のつもりが、トイレ(小)を我慢しており、A2へは足を使って、ペースを上げてトイレINとなりました。(汚い話ですみません)それもあいまってか、A2INした時点で順位を上げ、539位と90人以上抜きました。

A2ではうどんが食べられるので、2杯平らげ、他にもバナナ(塩を付けた)、オレンジ、塩飴を食べ、スポーツドリンクを補給しました。加えて、並走してきたY氏の家族も応援に駆け付け、精神的にも回復し、A2を後にしました。

 

A2野反湖キャンプ場管理事務所~A3ねふどみの里

A2後も、野反湖のほぼフラットなシングルトレイルが続きます。

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その後、スパトレイル最高地点の弁天山へ登り返します。登りは、ちょっと急登でした。最高地点の弁天山は、ガスっており何も見えなかったです。晴れていれば絶景が拝めたと思いますが…ちなみに、山頂には弁天様がいらっしゃいました。


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弁天山からは、下り基調シングルトレイルが続きます。ここもとても気持ちよく、ふかふかでした。降りきると、A3ねふどみの里です。

ここから、後半戦開幕で、後半戦の作戦は、前半戦と変わらないように走りきる事としました。ですので、つらくてもとにかく、足を動かすことに徹底しました。弁天山までの登りは歩き、ねふどみの里までのくだりは走り、たぶん一番元気だったと思います。登りのちょっとしたロードでも、楽しくてもう止まらない状況でした。順位も順当に上げ、498位と約80人抜きしました

A3では、きのこ汁を食べ、バナナとオレンジを食しました。スポーツドリンクも補給し、続くA4まで走り出しました。

 

A3ねふどみの里~A4ふるさと活性化センター

A3から給水所の天龍橋まではトレイルを登ったり下ったりしました。走れるパートが多かった印象です。天龍橋前後では、ロードの登りが続きます。ロードの登りが終わるとトレイル登りがあり、その後トレイル下りを経て、あの世立八滝の階段地獄まで進みます。

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階段地獄はうわさには聞いておりましたが、確かにつらい。そこをどうにかクリアすると、800m下り、A4ふるさと活性化センターになります。

A3以降も調子がよく、足もよく動きました。世立八滝前のロードでは、先に言っている選手の走りも見ることが出来て、力をもらいました。加えて、いろんな人と話したりして、励まし合って、世立八滝の地獄階段に取りつきました。ここは、手すりをしっかりつかみ、攻略しました。また、渋滞があったため、比較的ペースが抑えられ、楽が出来たなと思いました。ただ、徐々に催してきてしまい、階段地獄より、便意地獄にさいなまれてしまいました。階段地獄が終わっても、便意地獄は終わらず、加えて、足もつりそうになってしましました。「困ったら対処できることから、一つ一つ丁寧に対処する」仕事で自分が困った時に、自分に言い聞かせる言葉です。これを思いだし、まず電解質サプリを2つ、スポーツドリンクを1飲み、コムレケアを1つ、そしてスポーツドリンクを飲みました。そして、便意は一緒に走っていたY氏に相談「エイドよりその前にあるところの方が空いてるか行って来たら?」と的確なアドバイスがあり、そのまま実行し、便意は無事終了しました。(汚くて済みません)トイレ後、エイド待つY氏を待たせてはいけないと思い、ロード下りを4分/㎞で駆け下りました。A4では、順位を436位まで上げました。

A4では、かりんとう(サーターアンダギーみたいなでした)、キュウリの漬物に塩ブースト、バナナ、オレンジ、コーラを頂きました。

 

A4ふるさと活性化センター~A5田代原ザゼンソウ公園

A4後はいったん、トレイルを下りきります。この辺も走れるトレイルが多く、楽しめました。下りきった後は、私設エイドがあり、応援にも助けられます。その後は、ロードを登り、トレイルのぼり、郷に出た後は少しロードを下ると、A5田代原ザゼンソウ公園になります。

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このパートも、つらい状況でもありましだか、登り以外はしっかり走ることが出来ました。登りも、ハムストリングスは痛いけど、足はしっかり動いてました。そのため、他の選手もパスし、順位も383位と50人ほどを抜きました

A5田代原ザゼンソウ公園でも、元気にそばを2杯食べ、オレンジ、コーラ、水分を補給し、エネルギー満タンで、エイドを後にできました。

 

A5田代原ザゼンソウ公園~Finish草津温泉スキー場

A5から出ると、ロードの登り後、下りはトレイル、登りは林道を経て最後の草津温泉スキー場になります。雨が降ってきたのもあってか、トレイル上はずるずる、滑りまくり、泥んこ祭り開催となっていました。

このころでも、足はまだ残っているが、若干体が疲労を感じ、重くなってきておりました。くだりのずるずる渋滞で、足を回復し、登りのロードで足を使う戦いとなってきておりました。

徐々に、ゴールに近づくにつれて、あれこれ考えてしまい。何度か、泣きそうになりながらも、冗談を言い続け、自分を保ちました。最後、ロードに降りてきて、草津スキー場の手前で、女性と男性と「もう終わりですねー」と言っていた時には、半べそ。女性は感極まって泣いてるし、もうよくわからない感情が押し寄せてきたところで、先にゴールしたA君が、ゴール前で待っていて、もう崩壊。そこからは、あまり記憶がありませんが、完走賞をもらっても、べそかきおじさんだった思います。

何となく覚えているのは、「帰ってこれてよかった。なんでみんなこんな優しいの?優しくされたら泣いちゃう。ほんとにありがとう」と思っていたことくらい。

とにかく、感謝と安堵が同時に押し寄せてきて、足の痛さとかそういうのはほとんど感じませんでした。(足の痛さは、着替えてる時に感じ始め、疲れもどっと来ました。)

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分析と反省点ついて。

今回、前半落として後半は、そのペースを維持する、あわよくば後半でペースアップする作戦を取りました。

作戦を途中で切り替え、後半維持にしました。前半抑えただけあってか、後半までたれることなくペース維持でき、最後まで走る事ができ、無事に完走できました。

さらに、今回は完走が目標だったですが、結果として順位アップもできました。A1から一度も順位を落とすことなく、むしろ250人近く抜くことが出来ました

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反省点としては、エイドでの休憩時間の多さ。トイレも含め、改善が必要です。今回、トイレの回数が多くなってしまったのは①攣る不安から、水分ばかり取っていた②食事がおいしすぎて、食べ過ぎた事が考えられます。

改善策として、①汗と渇きを感じた時しか飲まない。不安だと思ったら電解質サプリでごまかす。これは無理。だって食べるの好きだもん。ハンガーノックになるかならないか限界を見極めるため、一度トレーニングの際に、カロリーを計算しなおす。

 

また、今回は、一緒に走ってくれたY氏しゃべりながらいけたり、A氏と連絡を取り合いながらいけたことで、心の支えになってくれたことが大きかったと思う。また、SNSで応援をしてくれた人もいてくださり、それも心の支えになったと思う。さらに、地元の人やエイドでの応援も心の支えとなって、ゴール出来たと思います。

 

終わりに

本当に楽しい12時間でした。コースレイアウトやエイドも最高でした。ボランティアの方々、地元の方々、運営の方々、本当にありがとうございました。感謝しかないです。はじめてのウルトラが、スパトレイルでよかったと心底思っております。

最後に、一緒に走ってくれトレイル上でも力をくれたY氏、宿の手配や車の運転、スパトレイルのアドバイス、連絡をしてくれたA君、本当ありがとう。今回は、この二人がいなかったら、走りきれなかったと思います。感謝です。

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