栃木でトレイルランはじめました

栃木のトレイルランルートやちょっとマイナーな山について、書いていきます。

日光連山縦走

わりと自分は、多趣味な方で、トレイルラン、もとい山登りにはまるまでに、バンド(これは現在進行形)、ダムめぐりや御朱印集め、DTM(パソコンでの作曲)、読書(ライフワーク?)等々、いろいろな趣味に手を出してきました。トレイルランは、きついし、つらいし、汗かくし、今までに比べたら圧倒的にマイナス要素がある趣味と言っても過言ではないと思います。ましてや、トレイルランを始めるまでは、インドア派かつ喫煙者でスポーツ大嫌いの酒飲みでした。でも、なぜか続いている、不思議な趣味です。

そして、思い出せる限り、自分がトレイルランにはまるきっかけとなった山業について、今回は書こうと思います。

 

4つのピーク

栃木県の日光は、山が多く、一年を通し、山が大好きな自分にとっては、大好きなスポットの一つです。

そこには、男体山」「大真名子」「小真名子」「女峰山」をつなぐ日光連山縦走路という、健脚者がやるコースがあります。

前から、日光連山縦走の事は聞いていたことがありましたが、当時の自分は15kmを山の中走れば、頑張った方なので、よほどの事がない限り行かないと思ってました。

でも事あるごとに、彼らが語りかけてくる気がします。「おいちょっとそこの君、遠くから見てないで、こっちにおいで」「ほら、我々魅力的でしょ」と聞こえてくる気がします。

そんなこんなで、気が付いたらにSiriに「Hey!Siri!日光連山縦走ってどう?」と語りかけたり、Google先生に問いかけてました。もはや、中学生の男子がネットで好きな女の子を調べるレベルで調べていました。

勢いとは、怖いもので、とある日SNS「日光連山縦走いっちゃおうかな」と、公的に告白してしまったのです。そして、とあるトレイルランナーY氏から「いっちゃおうか!」と、返信があり、あれよあれよ言う間に、今回の日光連山縦走の計画が立ってしまったわけです。

 

ちょっと指がすべった

日光連山縦走の計画を練るにあたり、ヤマレコやブログで情報収集しました。霧降高原のキスゲ平から入り、女峰山、小真名子、大真名子、男体山を経て、日光二荒山神社に降り立つのが、わりとポピュラーなルートらしいという事が分かりました。

でも、あろうことか、「行くなら東照宮の行者道から黒岩経由で女峰に取りつきましょう!」とY氏にLINEしてしまいました。黒岩からの女峰山は、距離も累積も、キスゲに比べて1.5倍です。そう、完璧に口が滑ったのです。いや、指が滑ったのです。

そもそも、この頃の自分は、トレランを初めて半年もたっておらず、月間100kmに満たない練習距離で、最長でもロードを21㎞しか走った事しかなかったのです。補給の仕方や走り方、上り方、下り方、ペース配分は、自己流というかほぼ無知。ましてや、時期は7月。例年にないくらい、猛暑で、クーラーをつけてても、熱いような気がした時期でした。

どう考えても、実力不足。ちょっと指が滑ったとかの話では、無かったです。

 

日光連山縦走のルートについて

相変わらず、本題まで長いですが、ここからやっとルートについてです。

早速、ルートはこんな感じ。GPXを添付しますので、お好きなアプリで開いてください。

https://api.sports-tracker.com/apiserver/v1/routes/export/U1hXeFRhQ01mY0FWQjR4ekcyZEgwS0ZIVmFjek5hVC8wbkx0aGN3aEkrST0?brand=SUUNTOAPP

移動距離24.3㎞ 累積高度 2992m

 

前述したとおり、今回の登山口はあの、日光東照宮(の行者道)。駐車場はコチラhttps://tozanguchinavi.com/trailhead/trailhead-4999

今回は、Y氏同行ですので、車を始点の東照宮の上記駐車場と終点の中禅寺湖湖畔の二荒山に止めました。車が無いかたは、バスを利用でもできるそうです。もしバスで行かれる方は、バスの時間も調べた方が良いかと思います。

 

さて、スタートです。駐車場についた時点(6時)で、蒸し熱い。そんな中、のぼりはじめ、ひたすら上る。女峰山まではとにかく登り。バカ尾根なんて呼ばれているレベルらしいですね。

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ときどき走れそうな登りもあります。

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途中避難小屋や薙、ガレ場、急登を経由し、一つ目のピーク女峰山に行けます。

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女峰山からは、今日のラインナップも拝む事が出来ます。

ちなみに今日の最終地点の男体山は、写真の一番奥で、ちょっと気絶しそうになりました。

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また、何個かピークを経由しながら、2000m超えの尾根道を駆け抜けられ、スカイランも楽しめます。

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ここから一度、富士見峠まで下り、そして、小真名子に登り返します。

 

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小真名子登頂後は、また降りて、大真名子まで再度登り返し。

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そして、大真名子から志津小屋まで、駆け降り、ラスボスの男体山を裏側からアタック。そして、9合目からは、登りがなだらかになりますので、走れます。そして、男体山頂上が今回のラストピークにして、最高到達点。

景色は抜群に良く、天気が良ければ、自分たちが走ってきたルートを一望できます。

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あとは、一般ルートの男体山の表側から駆け下りるだけです。

 

ハンガーノック!!!!

急にどうしたという見出し。

男体山登頂後は、駆け下りるだけ。と言いながら、このあと事件が起きました。

急にあくびが出て、頭はぼーっとする、足は動かなくなる、夏なのに寒気…そして、軽い吐き気

そうです、ハンガーノックです。しかも、この時、人生初めてのハンガーノックに見舞われました。

私のハンガーノックバージンは、日光連山に奪われるも、どうにか下山することができ無事に帰路につけました。

 

総括

どう考えても、実力不足を感じ、トレランの怖さを思い知った山業でした。

でも、思い返せばまず天気にも恵まれ、日光連山の絶景を終始楽しめ、達成感もひとしおでした。

ここから、トレランを楽しむために、苦手なロードラン、筋トレを始めました。そして、ギアもどんどんイケてるトレラン系ブランドを知り、今はもはやトレランにどっぷりというわけです。

 

今年も日光連山縦走をまたやろうと考えております。その際は、二荒山神社から東照宮まで、いろは坂のロードを走って行こうかなと思っております。

もしいかれる際は、熊多発エリアですので、熊鈴を持っていくのが良いと思います。

また、微妙に分かりにくいうえに、道が壊れていることも考えられます。最初はGPSアプリ等を使えるようにし、地図も持っていき、念入りにルートを調べておいた方が安心して走れるかと思います。さらに言えば、最初は一人ではいかない方が良いと思います。エスケープルートもあるため、計画段階で把握しておくとよいと思います。

 

あとは、ルート上には、自販などは無いため、水分や補給もしっかり計画し、持っていく方が良いと思います。

 

最後は、少し脅かしてしまったかもしれませんが、景色は抜群で、気持ち良いことは間違いないです。心からおすすめできるルート、ぜひ一度味わってください。

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